熊野紀行

-熊野は謎の国、神秘の国である。・・・海と山と温泉の観光地なら、日本中どこにでもある。しかし熊野はほかのどこにもない何かがある。南紀のあの明るい風光の奥にはこの世の次元のちがう、暗い神秘がのぞいている。 五来 重 「熊野詣」-三山信仰と文化- 講談社学術文庫 
撮影日 2014.6.28

熊野川/熊野本宮大社/熊野那智大社/速玉大社/那智勝浦・狼煙山/那智の滝 他

熊野那智大社

大きな「おみくじ」ばこをふる。

速玉大社

那智勝浦湾

那智勝浦湾

狼煙山

白昼夢

青岸渡寺と那智滝

-那智の滝はながめる滝ではなくて、瞑想する滝である。あの天地のくずれるように、さくなだりに落ちる水音は、われわれの頭のなかから雑念をたたき出して、次元のちがう世界を思考させる。われわれは頭をたれて、滝にうたれるように神秘にうたれるのである。<五来 重「熊野詣」>

那智滝 千変万化の流水模様

天候・時刻がかわるだけで、滝は様相を一変させる。濃淡がはっきりとし、コントラストも強くなる。