三陸リアス線Ⅱ
このペ-ジでは旧山田線・宮古駅-釜石間をとりあげる。撮影日は2019.8.5。三陸リアス線のペ-ジから続く。
宮古駅12:28発で釜石駅が13:53着。所要時間1時間25分の列車旅。途中の主要駅は磯鶏・津軽石・陸中山田・織笠
岩手船越・浪板海岸・吉里吉里・大槌・鵜住居・両石などである。午後に入り天候も回復。
車窓から三陸海岸美がのぞめるものと期待したが、大防潮堤に遮られ美しい海を見られる場所はいがいと少なかった。
もとより今回の旅が美観を求めてのものというよりも、海岸線の復興をこの目で確かめたいことが第一義であったので、
その確認は少なからず果たせたかと思う。 鈴木慶治
宮古駅を出た三鉄は次の磯鶏駅へと向かう。閉伊川にかかる鉄橋は、震災時に大損壊、落脚し川に沈んだ。
旧市役所の建物が左奥に見える。津波によって閉伊川の水量は大幅に増量、その激しい勢いにのって数隻の漁船が
橋脚に激しくぶちあたった。旧市役所から撮影されたVTRは、見た人びとに強い衝撃を与えた。
宮古市役所は宮古駅近くに移転。2019年現在。
別な角度の道路上から三陸リアス線を見る。2018.3.12撮影 1年前
磯鶏駅-津波により脱線した車両がくの字になり、鉄路を大きくはみだして、近くの家にとびこんだ。
磯鶏駅-津軽石間 八木沢付近か。
宮古湾の上に立ちこめた霧。十二神山。手前に高く長い防潮堤が築かれている。
津軽石
津軽石駅-払川駅間
津軽石駅-陸中山田駅間 豊間根付近か。緑の空き地にはかって人家が建っていたと思われる。
山田町
陸中山田駅-以前の駅舎とほぼ同じ場所に建てられているが土地は3mほど嵩上げされた。風車のお洒落な駅舎である。
この奥へ進むと図書室、休憩室、勉強できる空間がある。
防潮堤に遮られているが、かっては山田湾が目の前に開けていた。
薬王堂の建物-震災直後の写真にこの前でなきくずれている少女の姿があった。あの子はどこに行ったのだろうか。
今も無事でいるだろうか。ここでも山田湾を目にすることはできない。
織笠駅-前の駅舎から1kmほど北の山田よりの高台に移転された。
織笠駅-岩手船越駅間 山田町
船越湾
鯨と海の科学館-山田町
岩手船越駅
船越湾
船越湾
波板海岸駅-
船越湾-波板海岸-ホテルはまぎく
波板海岸-吉里吉里駅 船越湾
吉里吉里駅
大槌町
大槌町
大槌駅-鵜住居駅間
鵜住居駅-両石駅間
釜石市鵜住居スタジアム-ラグビ-ワ-ルドカップ大会2019の会場
両石駅-釜石間 両石湾
釜石駅
釜石駅 向かいにJR釜石線・盛岡駅行き はまゆり号が停車
釜石駅-はまゆり号の車中から
旅を通して感じたのは、大震災以降-海岸線近くを走る鉄路は、もはや不可能となったのかということである。
生命尊重・安全を考えれば、このことは致し方の無いことなのだろう。
しかしながらあえて言えば、三陸は美しい海岸線を数多く持つにもかかわらず-それは日本一といっても過言ではない。-
高く長い防潮堤に遮られて見ることが出来ないのは、かえすがえすも残念である。これは、単に観光的な見方に過ぎないのだろうか。
美しい自然山河が自然の災害によって、大きな変化を余儀なくされていることに言いようのない悲しみやなぜか悔しさも感じた。